そんな2人の横で、動きが見られた。
「クァー……」
「ハァァ……」
目を覚ました様子のマリンとライナス。
伸びをしたり、欠伸をしたり、まだ眠そうだ。
「おはよう、マリン、ライナス。」
「おはよぅある。ふぁぁー…」
「はよっ……いっ…てっ…!」
マリンは何度も欠伸をしているが、大分目を覚ましたようだ。
ライナスは、伸びをしながら挨拶するが、首を押さえて顔を伏せてしまった。
「?」
「どうした?」
「いや、何か寝ちがえたみてぇ…」
「相変わらずバカだね、ライナスは。」
「バカって…っ…いってぇー……」
ライナスは否定するも、本気で痛いらしく、顔を伏せる。
その様子を見て、口を開いたのはマリン。
「マリンが治してあげるある。」
「は?」
「体術は、肩凝りにも効くあるよ。」
「へ?いや……い、い……だ、大丈夫だ……ほら……な…?」
腕を回しながら、何かしようとしているマリン。
何か嫌な予感がしたライナスは、両手を前に出し、マリンを止める。
それでもやる気のマリンに、首を振って、どうもないとアピールするが、意味がなかった。
「遠慮しなくてもいいあるよ。」
「いやぁ…遠慮なんて……」
後退りながら、どうにか逃げようとするも、多分逃げられないだろう。
捕まるのも時間の問題だ。
「あらら…」
「朝から元気いいな。」
「本当ね。クスッ」
それを見るシュウとルリは、助けようとはしないのだった。
まぁ、理由は、巻き込まれたくないから?かな…
ライナス、ご愁傷様です…
2人は、ライナスの事はほったらかし、話し出した。
「ルリもこの旅に?」
「うん。あなたを援護する。」
「そうか…」
護衛…
護ってくれるのは、嬉しいけど…
でも…

