「直子可哀相。成田くんって思ってた通り、すごいいい人だねって、喜んでたのに…。騙されてたなんて」

「おいっ」

成田も食べる手を止めた。

「誰も騙しちゃいねーだろっ」

「だって、あたしの機嫌損ねない為に、直子と楽しいフリして話してたんでしょっ」

「別にフリなんかしてねぇよ」

「あたしって、そんなに信用ない?確かにまだまだ成田くんが思うほどのプロ意識ってないかもしれないけどっ。だからって、機嫌悪くなったからって、変な詞書いてやろうなんて思わないわよっ」