「岡林の曲、出来たのかな」

と高原。

CityNoiseはそんな話をしながら楽屋へ入って行った。

中里も客席から出て、CityNoiseに会いに行くたに楽屋に行こうとすると、

「哀華っ」

と、声をかけられて、振り返った。

「やっぱり哀華だぁ」

そう言って走り寄って来たのは、中里の短大の時の友人、緒方直子だった。

「直子っ!久しぶりぃ」

中里は、偶然に驚いた。