会議に入ると中里は早速椅子に座り、パソコンを広げて、取り込まれた岡林の曲を流し、目を閉じた。

激しいサウンドの中にギターがメロディーを優しく奏でていた。

曲を聞き終え、中里はゆっくり目を開けた。

「純愛かぁ…」

と、曲の余韻に浸っていると、パソコンからガサガサと音がし始めた。

「ん?」

『お〜い、中里さんっ、元気にやってる?』

「え?岡林くん?」

パソコンから流れてきたのは岡林の声だった。