LOVE SONG

「ね、そうでしょ?」

と、前迫。

「…前迫さんて、なかなか鋭いですね」

「あ、敬語になってる」

「…」

「じゃあねえ、三人の中の〜、右側にいた人でない?」

「…」

「あ、当たっちゃった?」

「なんでわかったの?」

「ふっふっふっ。それは中里の視線が右寄りだったからさっ」

「そんなとこまで見てたの?」

「そりゃ、今日は密着取材してるんだから」

「え?私がされてんの?」