LOVE SONG

「はい。で、何か言ってましたか、リオちゃん?」

中里は恐々と前迫に尋ねた。

「『中里さんって、すっごーい、おしゃべりが上手で、あたし、時間忘れてずーっとお話してましたぁ』って」

と、前迫は中山リオの口まねをしながら言った。

「おしゃべりなのは、私じゃなくて、リオちゃんなんですよっ」

と、焦りながら弁解する中里。

「いやいや。中里の学生時代の話しから、イロイロ聞いたって言ってたぞ。冗談ばっかり言う人だって。なのに、なんで俺らといるときは、あんまし、しゃべんないんだよお」