LOVE SONG

成田はいらつくように高原の顔を払いのけた。

「だって、渋座の中里さんに対する態度、普通じゃねーもん」

「…そんな事ねーよ。普通だよ」

成田はムキになるのをやめてトーンを落とした。

「そうかねぇ」

「そうだよ」

と、答えた矢先、成田はふとスタジオの隅で、歌手に合わせて口ずさんでいる中里の姿が目に入った。

「…」

正直、成田にも、中里に対するモヤモヤというかイライラというか、この気持ちが一体なんなのか自分自身掴めてなかった。