LOVE SONG

「渋座がイジメてたみたいだったんでね」

と、前迫。

「いじめてねーよ」

それまで黙っていた成田が初めてボソッと口を開いた。

「あん時、何話してたの?渋座言わないんだぜ」

と、高原。

中里は、少し驚いたよう顔で成田を見た。

成田はひたすらギターを磨いている。

「もしかして、いきなり口説かれてたとか?」

と、前迫。

「馬鹿言ってんじゃねーよ」

成田は手を止めて顔を上げた。