「俺らの曲が出来るまでは、他の仕事してんのかなぁ」

と、前迫。

4人がリハーサルを終えて楽屋に戻ると、間もなくノックの音がした。

「はい」

と、岡林。

「中里です」

「あ、開いてるから、入って」

岡林の声で、中里がドアを開けて入って来た。

「おはようございます。お久しぶりです」

「おはよ。まあ、座ってよ」

皆が囲んでいるテーブルの余った椅子を前迫が引き、中里に座るように促した。

「あ、ありがとうございます」

中里が座ると早速岡林が話しかけた。