その頃、中里のところにCityNoiseのマネージャーから電話がかかってきていた。 「成田も曲の受け渡しの時だって言ってるんで、マスコミ各社には単に仕事の打ち合わせだって返答しているので、そちらもそのつもりでお願いします」 「…はい。ご迷惑かけて申し訳ございませんでした」 「いや、いいんですけどね。もう、取り返しはつきませんから。ただ、せめて、レコーディングが終わるまで会わないで欲しいんです。お願いします」