「…」

「渋座、中里さんの事も考えてやれよ」

と、岡林。

「渋座、付き合ってるのか?」

マネージャーが真面目な顔で成田に尋ねた。

「…付き合っちゃいねーよ」

「そうか、わかった。とりあえず、仕事だとしても、レコーディングが終わるまでは、会わないように」

「ああ」

マネージャーは、成田に約束を取り付けると、出て行った。

「渋座」

「…何だよ」