呆れ顔の前迫。

「好きなこと書いてくれるな」

と、岡林。

「けど、満更嘘ばっかって事でもないか」

と、高原。

「おいっ、渋座。まさか、交際宣言ってのは、本当じゃないだろうな」

少しずつ冷静さを取り戻しながらマネージャーが落ち着いている成田に尋ねた。

「そんなんじゃねーよ」

「じゃ、どんなんだ?」

「どんなって言われても困るけどさぁ。これ、曲のCD持ってった時のだよ。たまたま出くわしちまってさ」