LOVE SONG

成田は平然とした顔で中里を見た。

「本当に?」

「ああ。他の奴が何て言おうが、俺とお前は、俺とお前だろ?」

「…うん」

中里は、ゆっくり頷いた。

「食ったか?」

「あ、うん」

「じゃ、そろそろ帰るか」

成田が二人分の代金を払って喫茶店を出た。

「ありがと。結局、ご馳走になっちゃった」

「嫌な思いさせたお詫びだ、気にすんな。それより、詞の方、しっかり頼むぜ」

「はい、頑張りますっ」

二人は軽く手を振って別れた。