LOVE SONG

男達は窓際に座り、望遠カメラを取り出して、そこから見えるマンションの出入口を狙っていた。
その様子を見て中里も小声で囁いた。

「本当だ。よくわかったね。前に狙われたことあったんだっけ?」

「ねーよ」

「あれ?無かったっけ?」

「ねーよ。岡林か、前迫だろ」

「あれ?名古屋の同級生と写されてなかった?」

「っ!何、昔の事言ってんだよ。それにあれは写真週刊誌じゃなくって、女性週刊誌だ」