LOVE SONG

「の、載りたくないわよ」

「ふん、かわいくねー奴。人間素直じゃねーと嫌われるぜ」

「じゃ、成田くんは、皆から嫌われてるんだ。可哀相ー」

と、中里は涙を拭くまねをしてみせた。

「かわいくねーっ」

成田の握りこぶしがワナワナと震えたその時、喫茶店のドアが開き、帽子を目深に被った男が二人入って来た。
その男達を見た、成田がハッとして、小声で中里に呟いた。

「写真週刊誌かもしんねー」