LOVE SONG

「特別?んー、姪っ子ぐらいかな」

はぐらかされて、記者は残念そうだが、それ以上は聞かず、高原に話を振った。

「じゃ、高原くんは?」

「そうだなぁ。愛があれば何でも出来ちまうっていう、パワーの源かな」

「愛は、パワーか。なるほど。じゃ、成田くんは?」

記者が成田に振ると、前迫達三人もニヤッとして、成田を見た。成田はそんな三人に動じることなく、平然と答えた。

「なんだかよくわかんねーけど、知らねーうちに生まれてるもんなんじゃねーの?」