LOVE SONG

「当たったでしょ」

直子はスプーンを下ろすと、勝ち誇ったシタリ顔で中里を見た。

「…やっぱりそうなんだろうね」

「何?まさか、自分の気持ちに気づいてなかったとか、言わないよね?端で見てただけでもわかったのに」

「えっ?いつ?」

「この前のテレビ局で会った時よ」

「…」

「あ、もしかして、あの時にはまだ自覚が無かったとか?」

コクンとうなづく中里。

「そうなんだ。で、自覚症状はいつ出たの?」