LOVE SONG

「ふ〜ん」

「で」

直子は、少し姿勢を正して、はにかんだ。

「昨日、プロポーズされて、決めちゃいました」

「お〜っ。でも、大丈夫なの?そんなに早く決めて」

「うんっ。すっごくいい人なのよ」

「どんな人?」

「ん、24歳でね、普通のサラリーマンなんだけど、背が高くて、顔も結構良くて」

「中身は?」

「もうっ、中身がいいのは当たり前じゃないっ、やだなあ。優しくてジョークが笑えて、肩の凝らない人なのよね」