LOVE SONG

「はい、了解いたしました。すぐに送ります」

と、言うことで、中里は、原稿用紙に書いた詞をパソコンに打ち込み、早速指定されたアドレスにメールで送った。
すると、また直ぐに電話が鳴った。

「はい、春木事務所です」

「あ、中里さん?」

相手は先ほどのプロデューサーだった。

「はい」

「時間があれば、明日のレコーディング、付き合ってもらえないですか?レコーディング初めてで緊張してるんで、岩崎にいろいろ話をしてやって欲しいんですよ」

「私が行ってもお役に立てるかどうか」

「大丈夫、大丈夫。緊張溶いてくれるような世間話してくれるだけでもいいから。あ、あと、どんな気持ちで詞を書いたとか」