相手チームとは接戦で取られては取り返して。
取っては取り返されて。
本当に互角のまま同点で九回の裏を迎えた。
攻撃は相手チーム。
これを押さえれば延長に持ち込まれる。
梅雨の合間の真夏のような炎天下の中、必死で相手に点を入れさせまいとボールの行方を見極める。
一球一球が緊張の連続で観客席から吹奏楽部の楽器の音や観客からの声援が熱を増す。
そして、ツーアウトまで抑え混んで塁に居るのは二塁だけ。
後、1つアウトを取ればとりあえず延長に持ち込まれる。
そんな気持ちで居たら敵チームの打ったボールが大きく打ち上がってこちらに飛んで来た。
もう塁に居たランナーはスタートして居る。
早く取らなければ!
焦る気持ちが大きくなり、目に入るのはボールだけ…それがまずかった―――

