そして俺にとってもう一つ、この試合に賭ける思いがあった。
県大会の直前に怪我をしたキャプテン。
幸いそこまで酷い怪我では無かったけど、県大会に出る事は出来なかった。
そんなあいつから…
「俺が居ない間頼む」
力強く言われた。
ガキの頃からずっと一緒に夢を追いかけて来たあいつ。
人一倍責任感が強くて野球に賭ける思いが強いあいつだから絶対悔しいはずなのに、そんなそぶりも見せないで俺にチームを託してくれた。
その思いに応えるべく今日まで来た俺にとってこの試合は色んな意味で特別なもので、絶対勝たないといけない試合だった。
なのに―――

