あいつの隣で幸せそうに笑う彼女を見つめながら思う。
言い伝えとか信じない俺だけど、どうか彼女のあの笑顔が守られますように。
つーか、お前が守れよ?
新郎であり、親友、なんだかんだ永遠のライバルだと思うあいつを見て心の中で言う。
外に出て感じるのは夏の気配。
昨日までの梅雨空が嘘のような降り注ぐ日差し。
爽やかに吹き抜ける風。
周りからの祝福の声。
何処までも青く高く広がる青空。
その空に向かって彼女がブーケを投げる。
それが高く舞い上がるのを見つめながら
この長く想い続けた恋に俺は今日別れを告げる事を決めた―――…。
【END】

