「今年はどんなサプライズかな」


「そうやってハードル上げない」


「ふふっ。今年は指輪がいいな」



「去年あげたよね」


「婚約指輪だよ」




いつかは結婚しようと約束をしていた



なのに




「ララ?」



「ねぇ、あそこに子供いる」



ララさんが指さしたのは道路の真ん中にいる小さな女の子



「危ないな……ちょっと待って」



宮瀬さんは道路に飛び出し子供の元へ向かった




「大丈夫?」


「ふぇ〜ママぁ」


「ママとはぐれたんだね」




宮瀬さんは優しく子供を抱き上げた