18までは好き勝手に生きてた



だけど会社を引き継ぐと命を狙われるかも知れない



俺は気にしないが李亜や千雪まで巻き込みたくはない




「しっかりしろ」


「……あぁ」



危険にさらしたくないから千雪がフラれた傷から立ち直ったら別れるつもりだ




「会社は親父がずっと経営すれば?」


「いつかはお前が継ぐんだ。時期が早いだけ」



ハァとため息をつき



窓の外の流れる景色を見て




「俺もどこかに流されたい」



なんて、馬鹿げたことが頭に浮かんだ