少しして段ボールをおいた宮瀬さんが中から出てきた



「凄い埃ですよ」


宮瀬さんについた埃を払うと



「ありがとうございます」



笑う宮瀬さんにまたドキッとした



「宮瀬さんはどうして敬語なんですか?」



不意に思った疑問



「癖ですかね。サークルも先輩ばかりですし」


「私も敬語が癖なんです」


「同じですね」



男の人は苦手



だけど宮瀬さんは初めに女だと勘違いしていたから


あまり緊張もせずとても親しみやすい印象だった


これが私の恋の始まり