「ハァ……ハァ……ここ?」



目の前には豪邸



だけど表札には“笹原”の文字



李亜さんと憂斗さんは社長の子供と聞いたがこんなにも豪邸だとは



少し怖じけづいた



だけど会いたい気持ちだけで僕の指はインターホンを押した



もう後戻りは出来ない



たとえ李亜さんが僕を好きでなくても思いを伝えたい




「宮瀬………さん?」



大きな門が開き出て来たのは李亜さんだった