「いって…」 あ─── 「琉歌!気をつけろよ!」 「ごめん夏七<カナ>くん──…」 あたしは謝るより先に 曲がり角でぶつかった幼馴染み、夏七のかばんに 目がいっていた ────茶色のうさぎのキーホルダー。