「─────え?」


「記憶……僕の記憶。」



あたしの顔をみて
琉生君はあっと声をあげた


「ごめん」

──────…記憶?


「無理だよね、
何言ってんだ僕」


横を向いて
ははっと笑った



寂しそうな

悲しそうな笑みだった