あーっという間に夕方


今は公園に向かっている


今思えば
昔一緒に遊んでたのに忘れてたなんて
なかなか言えないぞ…


失礼だよなぁ




「琉歌?
なんか今日一日変だけど…」



えっ
琉生にもばれてますか


「なんでも…」



「なんでもない訳ないじゃん」


────え??



「何かあったんなら言って?」


その言葉に
小さいころの記憶が蘇る


「前みたいな二の舞は
嫌だから。ね?」


あたしとおんなじこと言ってる

思わず口元が緩んだ


「なに笑ってんの…??」



「気にしないで。
あー公園、ついたね」


もうあたしの脳に蘇った幼い頃の記憶



嘘はつきたくないんだ

正直に話してもいいかな

嫌な顔されないかな



カバンのポーチから
さくらんぼのブローチを取り出す



「琉生。」