あたしは


一目惚れ(今決めた)とはいえ…

琉生のこと

琉生の記憶を

探してあげたいって


見つけてあげたいって思った



強く思ったんだった



あたしは────



「葵衣」


「ん?」


葵衣はあたしの目をしっかりと見つめている


「あたしさ、」



「琉歌!葵衣さん!」