「突然お呼びしてすまなかった…翡翠龍の巫女よ」 森をしばらく歩いてたどり着いたのは大きな屋敷だった。 「いえ…それで頼みとは…?」 上座に座る天狗の長に頭を下げながら尋ねる。 「その前に、我等一族に伝わる伝承を聞いてくれぬか?」 「伝承…ですか?」 今回あたしを呼んだ事と何か理由があるの? 「全ては一人の赤子から始まる…」