先見の巫女



「お腹空いたなぁ…」


部屋から出て母様を探す。あまりの空腹にお腹をさすっていると、母様の部屋から話し声が聞こえた。


戸に手をかけようとして止める。


話しの内容が自分だったからだ。


「あれは化け物よ!!!」

「雛菊をあの有名な陰陽師に引き取ってもらうんだ」


あれ?
化け物…?


私をどうするの……?



―ズキンッ


「…っ…痛い…」


突然頭痛が襲う。
まただ…こういう時は決まって……