『久しいな…桜鬼よ…』
翡翠龍は翡翠色に輝く瞳を、目の前の鬼へと向けた。
『…翡翠…龍……。何故お前が此処に…』
桜鬼は信じられないといわんばかりに目を見開いている。
『お前が話しておった娘は、翡翠龍の巫女故…今は我の中におる』
『あの娘が…という事は…羽優といったか?あの娘の……』
桜鬼の言葉に、翡翠龍は少し悲しそうな顔をした。
『…羽優はもういない…。今、我の中にいるのは雛菊という娘だ…』
愛おしむように、でも悲しげに言う翡翠龍に桜鬼は俯いた。
『失った者はもう二度と戻らない…楓も…羽優も…』
桜鬼はそう言って、翡翠龍を見上げた。
『ならば共に復讐しようぞ!!!我と主は同じであろう?』
桜鬼の言葉に、翡翠龍は首を振った。


