先見の巫女



『おのれ人間!!!!』


桜鬼の刃が朱雀を捕らえた。朱雀は刀を構えて炎をよりいっそう纏う。


「…桜鬼…………」


怒りに力を使う桜鬼を見ていると、胸が苦しくて痛い。


それは…きっと桜鬼も同じなんだ…


「…止めよう…桜鬼……」

『うるさい!!!人間の指図は受けんわ!!!』


どんなに強く振る舞っていても、心が泣いてる…


「あなたが望む物は何?あなたが取り返したい人は誰?」


恐怖を押し殺して、凛として桜鬼の前に立つ。


『我の望み…だと?そんなの決まっておる!!人間を一人残さず根絶やしにする事だ!!』


本当に大切な物を見失っている…
それほどに悲しい事は無いよ…