『鬼だーーっ!!』
『逃げろ!逃げろーっ!!!』
祭を楽しんでいた人間達が我先にと逃げ惑う。
そんな人間達を桜鬼はまるで汚い物を見るかのように見据えている。
『我が名は桜鬼…許さぬ…許さぬぞ人間!!!この日をどれだけ待ちわびたか!!』
桜鬼は怒り狂ったように叫び両手を天へと掲げる。
『一人残さず切り刻んでやるわ!!!!!』
桜鬼の叫び声と共に、桜の花びらが刃となって人間達に襲いかかる。
「桜鬼っ!!止めてください!!!」
あたしはそう叫んで刃達の前に立ち塞がる。
それからギュッと目をつぶる。
それでも…逃げるわけにはいかないからっ…
「何やってんだ!!!」
ザシュッ!!!
ブオォォッ!!!
その刃達が一瞬で焼き払われる。驚いて目を開けると、朱雀が肩で息をしながらあたしを背に庇っていた。


