先見の巫女



―ガタン…ガタン…


牛車に乗りながら
晴明様と祭へ向かう。


あの未来を止める為に…


「もうじき着くだろうね」

「はい、晴明様…」


不安だな……

もしもの時、翡翠龍の力に体はもつだろうか…


「不安かい?」


そんなあたしの不安に気づいて、優しく頭を撫でてくれる晴明様。


晴明様はいつもあたしを大切にしてくれる。まだ32と若いのに、父親としてあたしを育ててくれた。


それに晴明様は美しく、知性に溢れた偉大な陰陽師様だ。


本来なら妻がいてもおかしくないのに…