「なぁなぁ聞いたか!?この京に未来を見る先見の巫女がいるんだとよ!!」 「まーた。騙されんよ俺は。嘘に決まってら」 京中ある噂で持ち切りだった。なんでも先の世を知り、時には過去さえも見知る事が出来る人間がいると… 「なんでもあの帝が直々にお会いになったそうだ」 「帝が!?そんでそんで?」 「帝が言うに、女の力は本物だとか…。この前の戦もその次の戦も全て彼女の言った通りに起こっているそうだ」 ほぉ〜…と驚きの声を上げる彼らの中に、でもと呟く人間がいた。