先見の巫女



「…約束しろ…
絶対だ……分かったな…?」


あたしは無言で頷く。
何でだろう…
あたしはこの人を……
愛しいと思う。


『我の声に背くか…
雛菊よ!!!!』


―ズキンッ


「嫌ああああぁぁぁっ!!!!」


耳を両手で塞ぎしゃがみ込む。そんなあたしに朱雀は何度も雛菊と呼んだ。


闇の気配がする…
まるで自分が飲み込まれていくような……


「雛菊!!!
しっかりしろ!!!」


何度も朱雀に肩を揺すられる。それでも頭に響く闇の声は止まない。


『お前は我のモノだ!!!』


―ビクンッ


体が震えた。
あたしの体の自由がなくなる。これは…どうなって…


そんな事を考えていた瞬間…