「……神子様っ…
私も…私もあなたを……」
その続きを羽優は人差し指で塞ぐ。"これ以上言わないで"と…
「言わないと決めたのに
言った私を許してね…翠…
それでも…あなたは私を忘れて幸せに…」
「無理です…
私はあなたを愛しています。
この想いはとこしえに続くでしょう…」
翠の腕に力が入る。
羽優は涙を流した。
出来るなら…叶うなら…
あなたと共に……
「翠…でも私は……」
「神子様…あなたはいつも他が為に心を砕き、他人の幸せを願う。では誰が…
誰があなたを幸せにするのですか!!」
翠の言葉に羽優は目を見開く。こんな事を言われたのは初めてだったし思った事もなかった。
なのになんでだろう…
気づいてくれたと、誰も知りえない心の奥深くの傷に癒すように優しく触れてくれたと思うのは…
「…私…本当は……」
言っていいのだろうか…
私自身の望み、願いを…
何も言わずに翠は頷く。
だからとめどなく涙が溢れてきて…
「あなたと共に生きたい!!」
「私は永久にあなたを愛し共に生きる事を誓います…
羽優……」
それからお互いに唇を合わせた。優しくて温かい…
私は初めて…
幸せを感じ、手に入れた…
翠…あなたが好き………
どんなものよりも…
あなたが愛しい……


