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「…翡翠龍様、神子様…
どうにかして下さい!!
これでは京が滅んでしまいます!!」
神官は翡翠龍と羽優、翠の前にひざまずき必死に頭を下げる。
「…こちらも何か手を打とうと考えている」
「お急ぎ下さいませ!!」
"此処から出るな"の次は
"戦場へ赴け"…か……
どうしてこんなにも
人は勝手で欲深いのだろうか…
翡翠龍の顔にも少し
疲れが見える。
血を分けた家族が、共に京を護っていた神が敵になったのだ…
私達の傷は深い。
それでも世界は私達を
休ませてさえくれない。
「……私が赴きましょう」
せめて翡翠龍でも
休ませてあげよう…
「神子様が…反対です!!
たとえ血を分けた肉親だとしても、相手は本気なのですよ!?危険すぎます!!」
翠は怒ったように私に言い募る。"それだけは止めてくれ"と…
「翠、その時はあなたが
護ってくれるでしょう?
私はあなたさえいれば
恐れるモノは無いわ」
そう言えば翠は口を閉ざしてしまった。
複雑な顔をしている。
「羽優…無理せんでいい。我も共に行こう」
そう言う翡翠龍に
羽優は首を横に振る。
「翡翠龍…あなたと黒闇龍が合いみまえた時、本気に京が消えてしまうわ」
神と神の力がぶつかり合えば京など一瞬で消え去る。


