「この度、朱雀様の化身である永炎朱雀を継承いたします…翠と申します」
翠と名乗った青年は深く頭を垂れる。
翠色の髪がさらりと肩から落ちる。
美しい髪…羽優はその翠色を綺麗だとまた思う。
「あなたのような優雅で美しい者が朱雀の選んだ人とは…以外だわ」
羽優は"ね?"と隣の翡翠龍に同意を求める。
「そうだな…
あの暴走鳥がお前のような礼儀のある使い手を選ぶとは……」
翡翠龍も同じように驚き翠を上から下まで見つめる。
「貴様等…
我を何と思っておる」
苛々をあらわにした朱雀が翠の刀から発せられる。
「朱雀…そこにいたのね」
「全く気づかなかったな…」
二人はシレッとして答えると怒る朱雀を無視して翠に視線を向けた。


