「…羽優か…」
神殿に戻ると、翡翠龍が姿を現し羽優を見下ろしていた。
「あれ、翡翠龍…
一体どうしたの?」
神殿の中へ入った瞬間に突然現れた翡翠龍に驚きながらもそう尋ねる。
「正式に天への移住が決まった。
人の世は人の世、神の世は神の世と天地を分け住まう道を進むと決まったのだ」
翡翠龍の言葉には驚かず、羽優は頷く。
「思っていたより早かったわね…」
まだ黒闇龍を納得させていない。でも四神の議で決まった事だもの…
仕方ないのかもしれない…きっと黒闇龍も納得してくれるわ…
「黒闇龍に話をしに行きましょう。
四神の議の結論を…」
全ては決定事項だった。
もはや一刻の猶予すらない。
私達が悩んでいる間にも、神と人は滅びてしまう。
「翡翠龍、今回ばかりはあなたも共に…」
羽優の言葉に、翡翠龍は頷く。
それから黒闇龍の元へと
赴く事になった。


