先見の巫女



「ではやはり違えるしかないのであろうな…
他の四神の承諾は得ている」


他の四神…
北の玄武、西の白虎、南の朱雀の事だ。


「ではあとは……」


―私達の問題だ。
東を治めるのは翡翠龍だけではない。


もう一神…
黒闇龍もいる。


「黒闇龍を説得するのは骨が折れそうだな…」


疲れをあらわにする翡翠龍を見上げながら苦笑いを浮かべる。


「そうね……
黒闇龍は少し…力に執着
しすぎる所があるから…」

"でも"と羽優は続ける。


「この世を良くしたいと思い願う心は同じだわ」


守り方、改善の仕方…
それが私達とは少しだけ
違うだけなのだ。


「だが黒闇龍を納得させるのは我とて簡単な事ではないのだ」


翡翠龍の言った通り、結論は結局此処にきてしまう。


「私から言ってみるから」


そう言って笑うと、翡翠龍は頼むとそれだけ言って姿を消した。