「さて…話を戻します」
罰の悪そうな家臣の一言であたしは頷いた。
「何が起こるのか…どう動いたら良いのか…見ましょう…」
あたし自身、黒闇龍の封印が解けかけている事といいいつか見なければと思っていた。
それが今、なのだ…
「雛菊…嫌なら嫌でいいんだ…」
不安げにあたしを見る朱雀にあたしは笑顔を浮かべた。
「…大丈夫だよ…
いつかそうしなきゃいけないって思ってたから…」
「それはっ…」
何か言いかけた朱雀に気付かないふりをして目をつぶる。
視界を失い、研ぎ澄まされる闇の中。
翡翠龍の呼吸を感じる。あたしの中にいる神の存在。
前より強く感じる…
―時を…駆けよ…
意識を集中し、これから起こる未来を見る…
―パッ
目を開いた


