―チチチチ…
鳥の囀りで目を覚ます朝はいつもより穏やかなモノだった。
「…んうぅぅっ!!っと…」
大きく背伸びをして目を覚ましてから昨日の出来事を思い出す。
あたしを好きだと言ってくれた朱雀…
それから口付け…
本当ならすごく嬉しい事なのに…
「こんなに痛いのは何故…?」
着物の上から胸をギュッと抑える。
口付けまでしてしまったけれど、朱雀にあたしの気持ちは伝えられない。
朱雀には朱雀の…
光ある未来がきっとあるなんだ。
あたしと関わりさえしなければきっと…
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