先見の巫女



『…我が山に住む天狗達…元は神と人の間に生まれし命…』


やはり人と共には生きてはゆけぬ。この世は異能の者を虐げようとする。


離れて生きていく事こそが彼等の幸せなのだ…


『お、お許しを!!!
一族の者だけはっ!!』


罪を犯した天狗…
人間の女を手籠めにした
愚かな神…


報われない愛が故に無理矢理奪ったその天狗は
恐らく邪気にあてられた
哀れな天狗だった…


邪気は理性さえも奪う。
その時我も同じだったのだろう…


その天狗を止められなかった我に罪があったのだ…


なのに……