先見の巫女



「だだだ大丈夫だよ!!!」

「へいへい…」


て、適当にあしらわれた!?
は、恥ずかしいのに…


「お前は…無理に笑わなくていい。辛いなら辛い、痛いなら痛い。素直にそう頼ればいいんだよ」

「あっ……」


朱雀…気が付いて…?


それが嬉しくて朱雀の着物をギュッと握った。


「ありがとう…朱雀…」


見ていてくれる人がいる。あたしを一人の人として、その存在を認めてくれる人がいる……。


それだけであたしは……


幸せだ………


―ミシッ

「!!!」


あれ…?
今一瞬神の気配が…


「着いたようですね」


晴明様の声に周りを見渡すと、幾つもの鳥居の前に立っていた。