先見の巫女



「私は…その天狗の罪は深く重いモノだと考えます」


そう言うと、長は頷き俯いた。


でも……
それが深く重い罪だとしても…


「でも、それ以上の苦しみを…神が与えていいとは思えません。命は誰にでも分け隔て無く与えられる。それを奪う権利は誰にも…神にさえ無いのだから」


女を傷付けた罪は天狗の罪。

沢山の命を奪った罪は奥狐の神の罪。


「あぁ。神だかなんだか知らねぇが…命を奪う権利はねぇだろ」


朱雀は怒りをあらわにしてそう言い切った。


「うん。生まれてきたその子にも、産んだ母親にも…そしてあなた達にも罪は無い…」


罪は受けるべき人へと与えるモノなのだから…