「そして我等は願ったのだ…。この呪いが終わる事を」
天狗の長はそう言って俯いた。
神は時々残酷な事をする。人を救い導きもすれば突き放し災いをもたらす事もある。
それ故に神なのだ。
だれにも敵う事のない絶対なる存在…
「その赤子がまた生まれたのか?」
朱雀が天狗の長に尋ねると、長は頷いた。
「禁忌の赤子が誕生した今、新たな災いが起こるであろう。それに…我等はまた人間であるそなた等と干渉してしまった…また罪を犯したのだ」
天狗の長も一族の人達も皆が命懸けなんだ…
「そうですね…こればかりは神と直接話をしない限り無理でしょう…」
晴明様は難しい顔でそうおっしゃる。
「我等が生まれる遥か昔の伝承故…何という神なのか、何処におられるのかも分からぬのだ」
あぁ…だから……
「あたしを呼んだ理由はそれなのですね」
過去を見て、神の存在と居場所の手がかりを見つける事…


