黒猫の言葉が理解出来ない美代とヒゲ男はぽかんと３人のやり取りを眺めていた。



『やれやれ…ヒゲも美代もまだ分からんか』


「ポよ？！猫氏は美代氏たちとも知り合いっクル～？！」


銀の言葉に美代は黒猫を見た。


「え…？この猫ちゃん私と知り合いって言ってるんですか…？」


『……………』



そして次の瞬間、


黒猫は人間へと変身した。



「「………！！！」」


その姿に美代とヒゲ男は目を見開いた。



小さな身長に華奢な体。


真っ黒な長髪に白い肌、吸い込まれそうな大きな瞳の美少女は美代を見ると小さく微笑んだ。



「相変わらず美代は鈍感だな」



「メメ…メイちゃん！！？」



「げ…マジかよ！！？ありえね～…なんか俺の周り普通の人間いねぇのか！？あ～頭痛ぇ～…」



「後でちょちょいと頭を操作して記憶を消してやるから安心せい」



「ちょ、ちょッ！そうゆうのだけは勘弁だからなッ！？俺は口固ぇ～しッ！！」



「ふん。とにかく…これで禁術が出来るのだな？」


メイは伸太郎に向き合った。